- ドロップショッピングの失敗する理由とは?
- ドロップショッピングを行うリスクとは?
ドロップショッピングとは、在庫を持たずにネットショップを始められることからネットビジネスでは人気が高まっており、多くの法人や個人が参入しています。
通常のネットショッピングとは違い、カスタマー対応、梱包、配送等の業務が必要ないことから販売のみに専念できます。
しかし、現在ドロップショッピングで確かな利益で生活している人はほんの一握りです。
実際にドロップショッピングで売上ても利益にならないからです。
そこで、今回はドロップショッピングの失敗する理由とリスクについてご紹介していきます。
ドロップショッピングの失敗する4つの理由
実際に、EC運営で培った経験とドロップショッピングを運営していたショップをコンサルティングした経験から失敗する理由について説明していきます。
結論からいうと、以下となります。
- 商品が被るなど競合が多いから
- ただ商品を掲載するだけになっているから売れない
- 商品価格が最安値でないと勝負できないから
- マーケティング方法や広告出稿しないと集客できないから
商品が被るなど競合が多いから
無在庫で販売できるドロップショッピングは魅力です。
ですが、ドロップショッピングで販売しているということは、同じやり方を行っている人が多く、商品が被ってしまったりと競合がいるということ。
競合が多いということは、競合同士で在庫を共有している状態となります。
オリジナリティーがあまり出しずらいドロップショッピングの販売方法では差別化が難しく、店舗のレビューや商品レビュー、ショップの力がないと売れずらい傾向となります。
ただ商品を掲載するだけになっているから売れない
失敗する要因で最も多いのが、ただ商品情報を掲載しているだけになっているパターンです。
単純に商品を自社サイトやプラットフォームに掲載してあるだけで、独自の商品キャッチコピーや紹介文がなく、他と同じようなサイトになってしまっているため、当然ですが売れません。
商品価格が最安値でないと勝負できないから
ドロップショッピングを行うと商品の価格設定を適正な価格もしくは、最安値にしないと売れない傾向にあります。
先ほど紹介しましたが、モール内でも同じ商品を出しているショップが多く、価格競争になってしまします。
例えば
- 自店舗
- ライバル店舗
自店舗が「2,200円」の場合
販売価格「2,200円」だった場合
上記のような場合、「ライバル店舗」が優勢でアクセス数も取られるのはもちろん、販売数も負けます。
また、大手ショップの場合はもう勝ち目はありません。
マーケティング方法や広告出稿しないと集客できないから
初期投資が少なく初心者の方は始めやすいビジネスモデルのためライバル店舗はたくさんあり、集客が分散されるため売上が立たず失敗する傾向にあります。
集客方法としてGoogle広告やYahoo!広告、プラットフォーム(モール)での広告出稿があります。
よく使われる代表的な広告は「リスティング広告」で例をあげます。このリスティング広告は1商品ごとに1クリックあたりの金額を設定し、上位表示させるものです。
例えば、
ドロップショッピングで販売する1つの商品の原価を1,000円とし販売価格を2,000円だとします。(かなり利益率はいいです。売れるかはさておいて…)
そして、リスティング広告の1件当たりのクリック単価(CPC)をもっと低額設定の15円とします。
広告をクリックしてWebサイトが購入してくれる割合は平均1%~2%が基本です。
リスティング広告の例
- 販売利益
- リスティング広告費
- 粗利
6(注文数)×2,000円=12,000円
純粋な粗利率(1つの粗利額1,000円) 50% = 6,000円
600ユーザー × 15円(1クリックあたり単価) = 9,000円
6,000円(粗利金額) – 9,000円(リスティング広告) =-3,000円
上記は、商品原価に5掛けしています。このようにリスティング広告で集客しても赤字になる恐れがあります。
反対に販売価格を吊り上げるのもいいでしょう。果たして売れるのかまた競合に勝てるのかってなると激戦地になることでしょう。
そもそも商品をただ貼り付けるだけでなく、商品の魅力を画像やテキストで表現しないと売れないのは事実です。
もちろん、ドロップショッピングで販売価格をうまく調整してリスティング広告で設けている人も中にはいます。
つまり、利益率は低くなるが売れるための運用次第ということです。
ドロップショッピングをやるうえで売れない・失敗したひとの声
- 素人が作ったショップデザインじゃ勝負にならない
- ぶっちゃけ集客が難しくて売れない
- 人気の商品はすぐ品切れ状態になって話にならない
- 利益幅が低すぎて商売にならん
- 広告も出したけど結局赤字になった
ドロップショッピングを行うリスク
先ほどは、ドロップショッピングを行った時の失敗する理由をご紹介しましたが、
次にドロップショッピングビジネスを行う上でのリスクについてご紹介します。
在庫を抱えずに他社の製品を販売するので、販売に専念できるメリットはあります。
ECの大半は売れない商品の管理や原価が回収できずに苦戦してしまい、安く裁かない状況になります。
こうしたリスクが無いのは、ドロップショッピングのいいところといえるでしょう。
また、反対に最もなリスクとも言えるものを2つご紹介していきます。
ネットショップに出店するための初期投資と固定費がかかる
しかし、モール型だと初期投資が大きくなりますが、商品が売れる確率が大きくなります。
ネットショップの出店方法はこの3つが主になります。
- モール型ECサイト
- 独立型ECサイト(自社ECサイト)
- 無料ネットショップ
月額費用のこととネットショップの特徴についてまとめました。
圧倒的な集客力が期待できる「モール型ECサイト」
モール型ECサイトは、楽天市場・Yahooショッピング・Amazonなどのことです。
横のつながりでの集客に期待でき、売上もすぐに結びつきます。
初期費用・固定費
売れるたびに発生する販売手数料(ロイヤリティ)や月額の固定費がかかり、独立型のECサイトよりも高額になります。
モール型ECサイトの特徴
- モール型における最大のメリットは圧倒的な集客力がある
- モールの信頼感もあるので高額商品でも売れる
- モールの大型イベントにも乗っかれて売れやすくなる
- 楽天市場
- Yahoo!ショッピング
- Amazon
- au PAY マーケット
・短期間で最大限の結果を出したい方
・より商品の回転率をあげたい方
・すでに実店舗での実績のある方
できるだけ費用を抑えた運用ができる「独立型ECサイト(自社ECサイト)」
独立型ECサイトとは、上記であげた、楽天市場、Yahoo!ショッピングなど、モールに属していない独立しているネットショップことです。
独自のドメインを取得して運用することから、独自サイトや自社サイトと呼ばれることもありますが、この独立型ECサイトは同じものを指しています。
初期費用・固定費
初期投資は、「サーバー代」「ドメイン代」「ネットショップ機能」の導入で始められるため、費用を抑えて運営することが可能です。
独立型ECサイト(自社ECサイト)の特徴
- 費用は安いが集客は期待できないが利益率の高い店舗運営ができる
- 自分でサイトと構築が必要になる
- 固定費が「無料」と「有料」の2種類がある
- カラーミーショップ
- メイクショップ
- おちゃのこネット
- Shopify
- BASE
- STORES
- イージーマイショップ
・販売手数料を掛けずに、運営したい方
・自由なデザインでサイトを構築したい方
・商品の利益率を高めたい方
無料でネットショップができる「無料ネットショップ」
無料ネットショップとは、独立型ECサイト(自社サイト)と比べて、初期費用や固定費がかからないサービスのことです。
初期費用・固定費
初期費用や固定費がかからず、無料で行える。
月額制の有料もあり、無料版ではつかない機能や有料版だけのハイクオリティな機能が使える。(分析ツール)や(在庫管理ツール)や(ドメイン設定)等
無料ネットショップの特徴
- 商品さえあれば、無料かつ簡単に始められる
- 初期費用や固定費を抑えられ、無料でネットショップを開業できる
- 有料サービスのほうがいろいろと設定できるが、無料版でも十分店舗運営できる
・趣味や副業として出店したい方
・初期費用や固定費を抑えたい方
・時間をかけずに出店したい方
思ったより時間がとられる
ドロップショッピングを行う上で、やるべき工程はたくさんあります。
ざっくり紹介しますが、こちらの内容の作業が必須となります。
やるべき作業内容
- 出店ネットショップの申込
- ドロップシップするためのサイト会員登録と商品選定
- 選定商品をネットショップに登録
- サイトページと商品ページの作り込み
- 競合他社調査
- 商品管理
- マーケティング戦略(SNSや広告)
やるべき作業の大枠をほんの一部紹介しましたが、このほかにもやるべきことはたくさんあります。
初心者の方でこれらをこなす為には、とてつもなく時間と労力がかかります。
時間を費やして確かな利益がでるのかってなるとでないひとの割合が高いです。
利益がでる商品選定を見極めないと厳しいと思います。
こうしたように初めから利益は出ません。時間はかかりますが、地道にやれば少なからず利益は出ることでしょう。
ライターからひとこと
ドロップショッピングの失敗する理由とドロップショッピングのリスクについてご紹介しました。
実際に、利益をあげている企業や個人も確かにいます。しっかりと需要があり、利益率も高いダークホース的な商品を見つけ、売れ筋を作っていきましょう。
まとめとして、ドロップショッピングで失敗する4つの理由は以下になります。
- 商品が被るなど競合が多いから
- ただ商品を掲載するだけになっているから売れない
- 商品価格が最安値でないと勝負できないから
- マーケティング方法や広告出稿しないと集客できないから
また、ドロップショッピングのリスクは以下になります。
- ネットショップに出店するための初期投資と固定費がかかる
- 思ったより時間がとられる